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こんにちは、アサカワです。

映画のはなしを
しようと思うんですが、
このブログでは初めてですね。

「午前十時の映画祭」
というのがありまして。

年間を通して、
往年の名作をスクリーンで、
しかも
デジタルリマスターしたものが
観られるという企画です。

わたし、今年は全部観ていて
コンプリートするつもりでいます。

何故かというと、
今まで大阪市内に出ないと
観られなかったのが、
今年度から枚方の映画館でも
上演してもらえるように
なったからです。

これは応援しなきゃという思い、
それと、
こういう機会でもないと
観る気が起こらない映画が
たくさんあるので、
自分の視野を拡げるためにも
コンプリートしようと
そう思いました。

ということで
今回はタランティーノの
「パルプ・フィクション」。

このパルプ・フィクション。
何回も観てる映画なんですが、

何が面白いのか
よく解らないけど面白いんです。

細かく言えば、
キャラが面白いとか
音楽がイケてるとか
細かすぎる映画ネタとか・・・
色々あるんですが
とはいえ。

それぞれに
深い繋がりがあるわけでもなく
「オムニバス」と言っても
いい内容なので
この面白さを伝えることが
難しい映画です。

どうでもいいくだらない会話と
どうしようもない奴らの顛末を
ダラダラと見せられるわけですが、
それがなぜか面白い。

なんでだろなぁ・・・と
思っていたんですが、

これ、ひとつ
大きなテクニックがありまして。

それは「緊張の糸」。

どうでもいいくだらない奴らの
どうでもいい話が、
なんで観てられるのか。

それは、何気ない会話の裏に
常に「危うさ」を潜ませているからです。

例えば、
「こいつはぶっ飛んでいて
 いつ銃をぶっ放すかわからない」
とか
「ボスの女に変なマネをしちゃいけない」
だとか。

それがなにかしら張られているから
観ている方は、意識していなくても
緊張状態の中に置かれているわけです。

わかり安いところでは
「イングロリアス・バスターズ」や
「ジャンゴ 繋がれざる者」などは
潜入モノの展開なので、
そこらへんがわかりやすい構造です。


ただ、このパルプ・フィクションは
緊張の糸の張り方が強引だったり、
へんてこな張り方をするのです。
それはタランティーノの
B級映画愛が成すセンスなんでしょうね。

アカデミー賞脚本賞を
獲ったりノミネートされているので
上手いですよ。

「パルプ・フィクション」
オススメです。